イタリア視察記 Part.3 ~ヴィラ・アドリアーナ~
今回は、世界遺産でもある『ヴィラ・アドリアーナ』をご紹介させて頂きます。
まず、ヴィラ・アドリアーナとはローマ皇帝であった、ハドリアヌス皇帝が
建てた別荘と云われており、歴代ローマ皇帝の別荘の中でも最大と言われております。
また、建築や芸術に情熱を捧げた彼は、ローマ帝国の各地にあらゆる建造物を造営し、
イングランドとスコットランドの境にある遺跡『ハドリアヌス・ウォール』もその一つです。
別荘というにはあまりにも規格外で、一つの町のような大きさです。
現在は遺跡ですが、木々が生き、まるで皇帝が今もこの地にいるような錯覚さえ思えます。
ちなみに!写真左下に写っているのがイタルガルデン社のご子息様です。
ヴィラ・アドリアーナの中にはあらゆる施設が存在したようで、宮殿以外にも
図書館、住居、劇場、はたまた大浴場まであったそうです。
こちらは、水路『カノーポス』と呼ばれており、列柱に縁取られており石像が所々に見えます。
カノーポスとはエジプトに実在した港町の名で、ここにその風景を再現しているそうです。
細長い水路はナイル河を表しているそうで、皇帝が寵愛した美少年、
アンティノウスが身を投げたのがナイル河であると云われております。
風化した円柱、彫刻、そして建造物が今も尚残っているという事にロマンを感じますね。
元々頑健であったハドリアヌス皇帝も晩年は体調不良に苦しみ、
更には人間嫌いとなってしまい、何度も自殺を試みたと云われています。
数々の功績を残し、間違いなく後世に多大な影響を与えた
ハドリアヌス皇帝は晩年、何を想い時を過ごしたのでしょう・・・。
今回のイタリア視察記は如何でしたでしょうか?
最後が少し悲しいお話になってしまいましたがこちらをご覧頂いた方の中で
ヴィラ・アドリアーナに行く機会のある方がいらっしゃれば行かれた際に
こんな話があったなと、少しでも思い出していただければ幸いです。
次回のイタリア視察記は、こちらも世界遺産のヴィラ・デステ(エステ家の別荘)を
予定しております。イタリア視察記も残すところ数話となりましたが、どうぞお楽しみに・・・。
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