イタリア視察記 Part.5 ~ヴァチカン市国~
皆様、こんにちは。今回は久しぶりにイタリア視察記をお届けしたいと思います。
イタリア視察記の最後の更新が昨年末でしたので、およそ半年ぶりですね。
今回ご紹介させて頂く場所は誰でも一度は耳にした事があるかと思います。
世界最小の主権国家であり、キリスト教カトリック派の総本山でもある『ヴァチカン市国』です。
ヴァチカン市国はローマ北西部に位置し、国境は全てイタリアに囲まれております。
面積は約0.44km²で、驚く事に東京ディズニーランドより狭い国なのです。
そして、我々の様な外部からの観光客が入れるのは、サン・ピエトロ広場や
サン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン博物館などの周辺のみとなっております。
立ち入り禁止ゾーンの前には男前でオシャレな市国警備員さんがおります。
彼等は傭兵という、雇われの警備員さんでスイスから派遣されてきているそうです。
サン・ピエトロ大聖堂は世界最大級の教会堂建築で、創建が4世紀頃。
何度か姿形を変えておりますが、正に "総本山" と呼ぶに相応しい建造物です。
勿論、教会内部を有料にはなりますが、見学する事も可能となっております。
現在の大聖堂はルネサンスからバロック期の巨匠達が引き継いで建設したそうです。
それ故、装飾も豪華絢爛で単なる宗教施設とは一線を超えております。
展示品も歴史的彫刻物などが多いのですが、建物自身が一つの芸術作品に見えます。
まるで自分の体が小さくなって、大きな宝箱に入ってしまった様な感覚になってしまいますね。
こちらはミケランジェロの作品の中でも最高傑作と呼び声高い"ピエタ"です。
この題材の作品は数多くの芸術家が制作しておりますが、中でもミケランジェロの作品は
秀逸であり、その時の情景や感情が作品に濃縮されていて思わず目を奪われてしまいます。
彼は生涯において4体のピエタを制作していますが、このピエタは彼が弱冠24歳にして
完成させた作品です。そして、彼が署名をした唯一の作品がこの"ピエタ"なのです。
サン・ピエトロ大聖堂では、屋上へ登る事ができ、下を覗くとヴァチカン市国内も一望できます。
下に写っているのがヴァチカン庭園で、勿論一般人は立ち入り禁止ゾーンです。
更にはローマ市内も一望でき、まるでこの国の王様?女王様?になった気分になります。
ローマは流石に首都だけあって、上から眺めても一軒家が全く見当たりません!
そして、一枚目の写真を写したサン・ピエトロ広場も見えます。
こちらの広場を設計したのはイタリア視察記のローマ編でご紹介したピエトロ・ベルニーニの
子息、"ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ"なのです!!!(憶えて無い方は復習しましょう♪)
如何でしたでしょうか?半年振りのイタリア視察記。
キリスト教徒でなくとも、感動が沢山あり、味わえるヴァチカン市国。
イタリア市内からすぐ近くなのでイタリアへご旅行の際は是非、お立ち寄り下さい。
そして、突然ではございますがイタリア視察記も今回で一応最終回となります。
後1話残っておりますが国外なので、番外編という形でご紹介したいと思います。
久々の視察記がいきなり最終回となりましたが、次回の番外編を楽しみに
お待ち頂ければ幸いです。それでは、いつかの次回をお楽しみに・・・。
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