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2010年06月07日

イタリア視察記? 番外編 ~ケルン・ボン市内~





皆様、こんにちは。今回のゆーろ日記はイタリア視察記の番外編です。
今回の視察記はタイトル通り、ドイツのケルン市内とボン市内でイタリアではございません。



ケルンに来た理由はイタリア視察記Part.1のローマ編の冒頭に書いておりますが、
この旅一番の目的である、二年に一度行われるガーデン専門の国際見本市の見学です。
その規模たるや世界有数であり、様々な分野の見本市がここケルンで行われております。

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そして、ケルンと言えば"世界遺産 ケルン大聖堂"です。
何だかこの写真、ものすご~~~く傾いておりますが・・・。
大聖堂内部も見学したようなのでそちらもご紹介させて頂きます。

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天井高っ!!!!!!!!!!(私の勝手且つ率直な第一印象です・・・。)

さすが世界最大のゴシック様式の建築物です。偉大な先人達により、
何世紀にも渡り受け継がれ、造り上げられた物のスケールは観る物を圧倒します。

ケルン市内 (5).jpg

1つ、このケルン大聖堂に関して驚きのエピソードあり、それは大二次世界大戦の際
悲壮なまでの空爆により、ケルン市内の9割が破壊され、その後市街戦へと発展しましたが
大聖堂は奇跡的にも 完全崩壊を免れ、市民に希望を与え、復興の足がかりになったそうです。

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如何でしょう?正に神懸りと呼ぶに相応しい逸話ではないでしょうか?
私自身、特別崇拝する宗派はございませんが "信じる" という事と
"それによって生まれる力" というのは必ず存在するものだと思います。

ケルン市内 (15).jpg ケルン市内 (16).jpg

ここは大聖堂から程近い聖ウルスラ教会という所で、古い殉教者達を記念する教会です。
教会内には殉教者達の聖遺骨が収められているそうで・・・何だか少し怖いですね・・・。
撮影者はそんな事とは知らず『何だか気味が悪かったので撮影した。』と申しておりました。



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次は、ケルンから南東へ25km程行った所にある、ボン市内の街並みをご紹介致します。

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第二次世界大戦後に建てられた建物が多いのか全体的に真新しいものが多いようですね。

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こちらは郵便局前の広場です。写真に写るブロンズ像の人物は音楽家・ベートーヴェンです。
ボンはベートーヴェンの生誕の地であり、彼は22歳までこの地で過ごしたそうです。

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すぐ近くにある広場の噴水も子供像がブロンズ製となっております。

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お気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、イタリアでは大理石彫刻による
装飾物が多かったのですが、ここドイツではブロンズによる装飾が多く目立ちますね。

ケルン市内 (17).jpg

私の個人的な意見ですがドイツは落ち着いた?というか少しダークな印象があります。
イタリアに明るい(良く言えば)イメージを持ち過ぎているからかもしれませんが・・・。

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だからといって悪い暗さではなく、どことなく日本に似ている雰囲気がある気がします。
花市場も几帳面に花を並べ、とても綺麗で、秩序のあるお国柄が出ていると思います・・・。



ケルン市内 (21).jpg

今回のイタリア視察記 番外編、如何でしたでしょうか?
『あれっ?肝心の展示会場は??』とお思いかと思いますが、実は展示会場内では
各社新製品や開発中の未発表製品を多く展示している為、撮影禁止のブースが多く、
その場に行って、展示会に参加した者のみが確認できる仕組みとなっている様です。
(撮影者が夢中になりすぎて撮影し忘れた・・・という可能性も拭い切れませんが・・・。)






さて、今回でイタリア視察記の全プログラムを終了致しました!!
写真を頼りに異国を調べ、普段の日記より数倍労力を使う視察記に解放されたと思うと・・・
何だかちょっぴり寂しい気もします・・・が!暫くはこの解放感を味わいたいと思います。笑

私の拙い説明を最後までお読み下さった皆様には、本当に感謝をしております。
またイタリアやヨーロッパの国々をご紹介できる機会があればこの私が"喜んで(泣)"
書かせて頂きたいと思います!!ご愛読、本当にありがとうございました!!!


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2010年05月13日

イタリア視察記 Part.5 ~ヴァチカン市国~ 





皆様、こんにちは。今回は久しぶりにイタリア視察記をお届けしたいと思います。
イタリア視察記の最後の更新が昨年末でしたので、およそ半年ぶりですね。





今回ご紹介させて頂く場所は誰でも一度は耳にした事があるかと思います。
世界最小の主権国家であり、キリスト教カトリック派の総本山でもある『ヴァチカン市国』です。

ヴァチカン.jpg

ヴァチカン市国はローマ北西部に位置し、国境は全てイタリアに囲まれております。
面積は約0.44km²で、驚く事に東京ディズニーランドより狭い国なのです。

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そして、我々の様な外部からの観光客が入れるのは、サン・ピエトロ広場や
サン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン博物館などの周辺のみとなっております。

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立ち入り禁止ゾーンの前には男前でオシャレな市国警備員さんがおります。
彼等は傭兵という、雇われの警備員さんでスイスから派遣されてきているそうです。

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サン・ピエトロ大聖堂は世界最大級の教会堂建築で、創建が4世紀頃。
何度か姿形を変えておりますが、正に "総本山" と呼ぶに相応しい建造物です。



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勿論、教会内部を有料にはなりますが、見学する事も可能となっております。
現在の大聖堂はルネサンスからバロック期の巨匠達が引き継いで建設したそうです。

ヴァチカン (4).jpg

それ故、装飾も豪華絢爛で単なる宗教施設とは一線を超えております。
展示品も歴史的彫刻物などが多いのですが、建物自身が一つの芸術作品に見えます。

ヴァチカン (5).jpg

まるで自分の体が小さくなって、大きな宝箱に入ってしまった様な感覚になってしまいますね。

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こちらはミケランジェロの作品の中でも最高傑作と呼び声高い"ピエタ"です。
この題材の作品は数多くの芸術家が制作しておりますが、中でもミケランジェロの作品は
秀逸であり、その時の情景や感情が作品に濃縮されていて思わず目を奪われてしまいます。

彼は生涯において4体のピエタを制作していますが、このピエタは彼が弱冠24歳にして
完成させた作品です。そして、彼が署名をした唯一の作品がこの"ピエタ"なのです。



ヴァチカン (7).jpg

サン・ピエトロ大聖堂では、屋上へ登る事ができ、下を覗くとヴァチカン市国内も一望できます。

ヴァチカン (8).jpg

下に写っているのがヴァチカン庭園で、勿論一般人は立ち入り禁止ゾーンです。

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更にはローマ市内も一望でき、まるでこの国の王様?女王様?になった気分になります。

ヴァチカン (10).jpg

ローマは流石に首都だけあって、上から眺めても一軒家が全く見当たりません!

ヴァチカン (12).jpg

そして、一枚目の写真を写したサン・ピエトロ広場も見えます。
こちらの広場を設計したのはイタリア視察記のローマ編でご紹介したピエトロ・ベルニーニの
子息、"ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ"なのです!!!(憶えて無い方は復習しましょう♪)



ヴァチカン (14).jpg

如何でしたでしょうか?半年振りのイタリア視察記。
キリスト教徒でなくとも、感動が沢山あり、味わえるヴァチカン市国。
イタリア市内からすぐ近くなのでイタリアへご旅行の際は是非、お立ち寄り下さい。


そして、突然ではございますがイタリア視察記も今回で一応最終回となります。
後1話残っておりますが国外なので、番外編という形でご紹介したいと思います。
久々の視察記がいきなり最終回となりましたが、次回の番外編を楽しみに
お待ち頂ければ幸いです。それでは、いつかの次回をお楽しみに・・・。


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2010年02月04日

コンサルタントが写すミラノ





こんにちは。以前ご紹介したミラノ在住のコンサルタントがこのブログを観覧し、
大変喜んでくれたようで、また新たに色々な写真を送ってきてくれました。
今回も新しい写真をご紹介させて頂きたいと思います。まず、コチラの写真から。

ドゥオーモ 裏側.JPG

こちらの写真、ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)を裏側から撮影した物です。
よく見ると聳え立つ尖塔の先には聖人が・・・その総数135体だそうです。
そして、一番高い塔の上で金色に輝いているのが聖母マリア像です。



ギャラリア 天井写真.JPG

これはドゥオーモからスカラ座へ抜けるアーケード、通称ガッレリアの天井です。
ガッレリアはショッピングモールの先駆けであり、18世紀後半に建設されたそうです。

店舗も高級ブティックが立ち並んでおり、プラダの本店がある事でも有名で、
ミラノでお買い物と言えば此処ガッレリアが一番有名且つ確実だと思います。

ギャラリア イルミネーション 1.JPG

クリスマスシーズンにはこの様なイルミネーションもされ、多くの人で賑わいます。

ギャラリア イルミネーション 2.JPG

建物自体が芸術作品の様で、イタリアの伝統工法である石造りにガラス、鉄骨などが
組み合わさった、まさにイタリア建築技術の集大成とも云える建物ではないでしょうか。

ギャラリア床 モザイクタイル.JPG

こちらはガッレリアの床に描かれているフレスコ画です。牛の下部に書かれているSPQRとは
ラテン語でSenatus Populusque Romanusの略で、訳すと『ローマの元老院と市民』です。
SPQRの文字はローマ帝国とその市民の栄光と誇りを表し、帝国の支配下にあった地域の
公共物に刻まれていたそうです。こちらもその名残なのか、ローマ方向に描かれております。



ミラノ凱旋門 ナポレオン像.JPG

次に、ドゥオーモから2~3km離れた所にあるセンピオーネ公園にある凱旋門の
上部を写した写真です。当初は、ナポレオンに捧げる為に建設が始まりましたが
1859年にイタリア独立を讃える門として、平和の門と呼ばれるようになりました。

ガリバルディ像.JPG

そして、イタリアの国民的英雄、ガリバルディのブロンズ像です。



オメノーニの家.JPG

次は『オメノーニの家』と呼ばれているファサードの柱彫刻で有名な建物です。
あまり目立たない通りにあるようですが、この辺り流石玄人好みの着眼点ですね。

中世の門.JPG

少々マニアック過ぎて調べても解らない写真も・・・。
彼のメールを翻訳する限り、中世の門との事ですが・・・。



ドナテッロ ダビデ像.JPG

最後にご紹介するのは、このブロンズ製のダビデ像。
ダビデ像と言えばミケランジェロの大理石彫刻が有名ですが、彼よりも前に作り、彼に多大な
影響を与えたのが上写真のダビデ像の作者であるドナテッロです。ご覧の通り、ミケランジェロの
男性的なダビデ像と違い中性的な印象を持つこのダビデ像。最後の修復から100年以上の間に
溜まったすすや、汚れをレーザーで削り取った物を2008年の末より一般公開しているようです。
ちなみに、公開されている美術館はミラノではなくフィレンツェのバルジェッロ国立博物館です。




コンサルタント視点のミラノの風景は如何でしたでしょうか?
私は大聖堂とガッレリア程度しか認識してませんでしたが他にも名所は沢山あるんですね~。
やはりイタリアは奥が深く、魅力的な国だと思います。気ままにイタリア探索・・・行きたいなぁ~。


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2009年12月21日

イタリア視察記 Part.4 ~ヴィラ・デステ~





こんにちは。今回ご紹介する『ヴィラ・デステ』はローマから東へ
30km離れた所にある、ティヴォリという避暑地です。前回、ご紹介した
『ヴィラ・アドリアーナ』も同じティヴォリにあり、古代ローマ時代から富豪や
貴族が豪華な別荘を構えた云わば、超高級リゾート地でもあります。

その中でも、4.5ヘクタール(東京ドームの建築面積とほぼ同等)という広大な
敷地に世界遺産、ヴィラ・デステはあり、庭園内には様々な噴水や彫刻物が存在し
イタリア一の噴水庭園と云われております。そして、庭園内に存在する噴水全てが
ポンプなどの特別な動力を用いずに、自然の力のみで吹き上げられているのです。

それでは、そのイタリア一の噴水庭園をお楽しみ下さい・・・。



ヴィラ・デステ.jpg

まず、こちらの壁泉です。『ヴェヌスの噴水』という名で、壁面の
彫刻が非常に細かいのがお分かり頂けますでしょうか?

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そして、こちらが庭園内のテラスからの眺めです。

ヴィラ・デステ (2).jpg

このヴィラ・デステは見晴らしのよい山腹にあり、急斜面を利用し、大まかに三段の
テラスに分けられています。これがルネッサンス式庭園の最大の特徴でもあります。
噴水を動力を用いずに、何メートルも吹き上げられるカラクリはこの急斜面にあるようですね。

ヴィラ・デステ (3).jpg ヴィラ・デステ (4).jpg

建物は左の写真のような感じで、右が室内の写真です。
室内も充分楽しめるのですが、あくまでも今回は庭園のご紹介にこだわりたいと思います。

ヴィラ・デステ (7).jpg

そして、こちらが有名な三段に滝を重ねた『百の泉』です。百の泉の水の吐き出し口は
一つ一つ違う顔になっており、100メートル程、延々と小路が続いております。

ヴィラ・デステ (8).jpg

小路を抜けると見えてくるのが、『卵形の噴水』です。

ヴィラ・デステ (9).jpg

この卵形の噴水、別名『ヴィーナスの噴水』とも言い、エステ荘庭園の噴水の女王と
呼ばれており、庭園内にある、噴水の水の取り入れ口になっているそうです。

ヴィラ・デステ (10).jpg ヴィラ・デステ (11).jpg
ヴィラ・デステ (12).jpg ヴィラ・デステ (13).jpg

まるで迷路のような庭園内の小路を抜けると見えてくるのが・・・

ヴィラ・デステ (14).jpg

ヴィラ・デステの中でも最も有名かつ最高傑作と云われている『オルガンの噴水』です。

ヴィラ・デステ (16).jpg

何故オルガン・・・?実は、その昔、水仕掛けのオルガンで音色を奏でられたそうです。
残念ながら現在はその演奏を聴くことはできませんが今尚高い評価を得ています。

ヴィラ・デステ (15).jpg

そしてオルガンの噴水の下に見えるのが『ネプチューンの噴水』です。
後ほど下からの眺めもご覧頂きたいと思います。

ヴィラ・デステ (17).jpg ヴィラ・デステ (18).jpg

緑も多く、壮観な景色が当時の貴族の豪華さを物語っていますね。

ヴィラ・デステ (19).jpg ヴィラ・デステ (20).jpg

そして一行が次に向かった先が・・・

ヴィラ・デステ (21).jpg

こちらの『ドラゴンの噴水』です。

ヴィラ・デステ (22).jpg

噴水の周りにアプローチがあり、降りていくとその全貌が見えてきます。

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本当にポンプなどを使っていないのか?っと思わず疑ってしまうほど水が吹き上がっています。

ヴィラ・デステ (24).jpg

完成当時は噴水史上の革命とまで言われたそうです。
先人は偉大なり、とは正にこの事ではないでしょうか。

ヴィラ・デステ (30).jpg

そして、ドラゴンの噴水を背に階段を下って行くと大きな通りに出ます。

ヴィラ・デステ (27).jpg

90°視点を変えた先に・・・『オルガンの噴水』と『ネプチューンの噴水』が!!!

ヴィラ・デステ (28).jpg

私はイタリア一の噴水庭園と呼ばれる由縁が理解出来た気がします。
只の自己満足ではなく、誰が見ても楽しめる事を前提に此処が造られたのではないでしょうか。

ヴィラ・デステ (31).jpg ヴィラ・デステ (32).jpg

ご紹介が遅くなりましたが、そんなスケールの大きさが伺える庭園を造らせたのが、
エステ家の枢機卿イッポーリト・デステ二世という人物です。彼がローマ教皇の座を巡る争いに
敗れ、ティヴォリで隠居生活を始めたのが、このヴィラ・デステの歴史の始まりだったそうです。
そして、イッポーリト・デステ二世の死後、最終的に別荘を引き継いだ彼の甥に当たる
アレッサンドロ・デステこそが、この別荘のレイアウトを大幅に変えた人物だったようです。

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園内の所々にある百合と鷲の修景物についてですが、百合はキリスト教において純潔を意味し、
聖母マリアの象徴と云われる花です。鷲は家紋の様な物でデステ家の紋章だったのです。

ヴィラ・デステ (33).jpg

噴水は他にも、ローマ神話に登場する『女神ディアーナの噴水』や、

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『小舟の噴水』も。こちらは以前ご紹介したローマのスペイン広場にある
バルカッチアの噴水にデザインがよく似ていますね。

ヴィラ・デステ (39).jpg

小舟の噴水周辺を上から見下ろすとこんな感じです。

ヴィラ・デステ (38).jpg

別荘にしては豪華の度を越えている気もしますが、そこはやはり流石
『ローマ貴族』といったところでしょうか。

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こちらがティヴォリの町の風景です。綺麗な街並みなのですが、ヴィラ・デステを
見た後にこちらを見ると何だかスケールが小さく見えてしまいますね。

ヴィラ・デステ (43).jpg

如何でしたでしょうか?今回のイタリア一の噴水庭園『ヴィラ・デステ』
この視察記を書くにあたって書籍やインターネットで色々と調べた結果
(以前にも書きましたがこのイタリア視察記に私は同行しておりません・・・泣)
ヴィラ・デステの噴水の総数が200以上とも500以上とも記されておりました。
色々と余裕があれば数えに行ってみたいものです・・・。



さて、2009年も残す所あと僅かとなりました。今年の漢字は『変』でしたね。
本当に様々な変化があった1年となりました。来年度も皆々様の御健康と御活躍を願いつつ、
弊社スタッフ一同、全てが良い方向に『変』わって行くように精進して参りたいと思います。
2010年も、ユーロストン社をどうぞ宜しくお願い申し上げます。


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2009年12月03日

イタリア視察記 Part.3 ~ヴィラ・アドリアーナ~





今回は、世界遺産でもある『ヴィラ・アドリアーナ』をご紹介させて頂きます。

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まず、ヴィラ・アドリアーナとはローマ皇帝であった、ハドリアヌス皇帝が
建てた別荘と云われており、歴代ローマ皇帝の別荘の中でも最大と言われております。
また、建築や芸術に情熱を捧げた彼は、ローマ帝国の各地にあらゆる建造物を造営し、
イングランドとスコットランドの境にある遺跡『ハドリアヌス・ウォール』もその一つです。

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別荘というにはあまりにも規格外で、一つの町のような大きさです。
現在は遺跡ですが、木々が生き、まるで皇帝が今もこの地にいるような錯覚さえ思えます。
ちなみに!写真左下に写っているのがイタルガルデン社のご子息様です。

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ヴィラ・アドリアーナの中にはあらゆる施設が存在したようで、宮殿以外にも
図書館、住居、劇場、はたまた大浴場まであったそうです。

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こちらは、水路『カノーポス』と呼ばれており、列柱に縁取られており石像が所々に見えます。
カノーポスとはエジプトに実在した港町の名で、ここにその風景を再現しているそうです。
細長い水路はナイル河を表しているそうで、皇帝が寵愛した美少年、
アンティノウスが身を投げたのがナイル河であると云われております。

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風化した円柱、彫刻、そして建造物が今も尚残っているという事にロマンを感じますね。

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元々頑健であったハドリアヌス皇帝も晩年は体調不良に苦しみ、
更には人間嫌いとなってしまい、何度も自殺を試みたと云われています。

数々の功績を残し、間違いなく後世に多大な影響を与えた
ハドリアヌス皇帝は晩年、何を想い時を過ごしたのでしょう・・・。

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今回のイタリア視察記は如何でしたでしょうか?
最後が少し悲しいお話になってしまいましたがこちらをご覧頂いた方の中で
ヴィラ・アドリアーナに行く機会のある方がいらっしゃれば行かれた際に
こんな話があったなと、少しでも思い出していただければ幸いです。

次回のイタリア視察記は、こちらも世界遺産のヴィラ・デステ(エステ家の別荘)を
予定しております。イタリア視察記も残すところ数話となりましたが、どうぞお楽しみに・・・。


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2009年11月04日

イタリア視察記 Part.2 ~イタルガルデン社訪問~





お久しぶりです。
今回はイタリア視察記の続編『イタルガルデン社訪問』をご紹介させて頂きます。
『一体どんな所で作っているのだろうか?』とご興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

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こちらが工房の外の風景。商品がズラリと並んでおります。
イタルガルデン社の工房はローマ近郊、オルテ付近にあります。

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工房内がこちらです。ここで地元の職人さんが商品を造っております。

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噴水の水盤もこうして番線をいれて強度を出していますね。

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こちらも同様、番線を入れて職人さんが手作業で調整していきます。



次に、一行はイタルガルデン社の社長のご子息(とってもハンサム)の紹介で彼等の友人が
経営しているオーナメントを製造、販売している会社へ連れていってもらいました。

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こちらがその商品の一部です。

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そして商品の主な原材料となっているのが、こちら。

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他にも、こういった商品が製造されており見所満載です。

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こちらの会社にも、イタルガルデン社にも精通した事がいえるのですが
緑豊かな空間で、とても素敵な環境ではないでしょうか。

自然を大切にし、共存をしているイタリアという国から学ぶ部分があると思います。
次回のイタリア視察記は、そんなイタリアの中で世界遺産として認定されている
『ヴィラ・アドリアーナ』をご紹介させて頂きます。お楽しみに・・・。


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2009年08月27日

イタリア視察記 Part.1 ~ローマ市内~





お久しぶりです。今回の日記は、昨年9月上旬に海外視察行った際の様子をお伝え致します。
今回、イタルガルデン社訪問と、ドイツで開催される見本市の視察を目的に渡欧しました。
しかし!私(ブログ主)は、ひじょ~~~・・・に!残念ながらお留守番をしておりました・・・。
行った者の感想を踏まえながら、イタリアという国の美しい街並みをお伝えできればと思います。

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まず、こちらがローマ・テルミニ駅の周辺です。
写真の右寄りに写っているのが共和国広場にある『ナイアディの泉』です。



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奥に見えるのが、かの有名なスペイン広場です。観光スポットなので沢山の見物者がおります。
イタリアなのに何故スペイン広場・・・?実は広場の近くにはスペイン大使館があるそうで、
そこからこの名前が用いられたそうです。勿論、スペイン国内にもスペイン広場はあるようです。

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こちらがスペイン広場の階段を登っている時の写真です。

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色とりどりの街並みが夕日に照らされて何とも幻想的な風景ですね。

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そして、こちらが階段を登った先に聳え立っているオベリスクです。
オベリスクのほとんどは花崗岩の一枚岩で作られているそうです。

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スペイン広場にはとても有名な噴水があります。
バロック期を代表する彫刻家、建築家、画家であるジャン・ロレンツォ・ベルニーニの
父であるピエトロ・ベルニーニ(彫刻家)の作品で『バルカッチアの噴水』と言います。



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移動中も風景が素敵なので飽きずに楽しめます。
テヴェレ川(写真左)やコロッセオ(写真右)と見所満載です。

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街中には沢山のパフォーマーがおり、多くの人で賑わっています。

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イタリアの陽気なお国柄はパフォーマーの方々に適した場所なのかもしれませんね。



続きましてローマ市内の噴水をご紹介。

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こちらは、ナヴォーナ広場にある『ネプチューンの噴水』です。
広場には有名な噴水が他にも2つあり、残り二つが『四大河の噴水』と『ムーア人の噴水』です。
残念ながら『四大河の噴水』の噴水は工事中だったようです。もう一つの『ムーア人の噴水』は
写真が残念ながら暗く、分かり難かったので載せておりません。

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こちらはロトンダ広場にある噴水のイルカです。
デザインが何だかポップで可愛らしいですね。

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そしてこちらが映画『ローマの休日』でもお馴染の『トレヴィの泉』です。
言い伝えによると後ろ向きにコインを泉へ投げ入れると願いが叶うという言われています。
コイン1枚だとこの地へ再び来れると言われ、2枚では大切な人と永遠に一緒に過ごせると
言われております。ちなみに、3枚だと恋人や夫・妻と別れる事が出来るという少し悲しい
願いが・・・。なんでもキリスト教の離婚を禁止していた歴史の名残だそうです。



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夜になってもテラスには人が賑わい、本当に素敵な街です。

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預かった写真資料にはこんな写真まで・・・。
鼻の下を伸ばした撮影者の顔が目に浮かびます・・・。



如何でしたでしょうか?今回のイタリア視察記、少しでもお楽しみ頂けていたら幸いです。
又、写真資料がまだ100枚以上残っているので続編もご紹介したいと思っております。

それでは、次回の更新をお楽しみに・・・。


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