冬に舞うショパン
今宵、「ピアノの詩人」ショパンの珠玉の名曲が演奏された。
ピアノソロ・シリーズ第2章、ピアニスト林典子さんによる『冬に舞うショパン』―
「ワルツ遺作Op.69-1,Op.72-2」「エオリンアンハープ」「エチュードOp.10-6」「ノクターン遺作」「バラード1番」…美しい旋律がベルベットのような音色で奏でられる。
それも、今夜のドレスのような上質で深みのあるワインレッド!
豊かで艶があり、空気を包み込むような温かい音色なのである。
林典子さんは現ベルリンフィルの首席コントラバス奏者ナビル・シェハタ氏の常任伴奏者として国際舞台で活躍、ローマ・ポルトガル・ミュンヘンの国際コンクールで優勝した実績を持つピアニスト。
ソリストからの信用は厚く、国内外の多くのアーティストとの共演、見事なアンサンブルで魅せる実力派。
良く聴きなれたショパンの作品が《典子・オブ・ザ・ワールド》では一味違った魅力を醸し出す…
「日本人は高い音に対して大変敏感に反応するので、海外アーティストの調律師も日本では高音のピッチを少し高めにします。」…など、音楽の楽しいお話やエピソードを交えてのライブに、お客様もフムフム…とうなずきながら聴いていらっしゃいました。
自然に耳と心に溶け込む演奏に、あっという間に3ステージが終わりを迎えました。
リクエストに応えて「バラード1番」をもう一度披露!!
ライブが終わっても、お客様との和やかな交流が続く『冬に舞い続けるショパン』の夕べでした。