遠い足音
12月のピアノソロ・シリーズ―
まず第1章は関西を中心に活躍中のピアニスト名取裕子さん。
『スペインの光と影』『我が祖国』『ラグタイム!ショータイム!!』など幅広いレパートリーで色々な世界を繰り広げる。
今夜は『遠い足音』…なんとなくノスタルジー!
秋の扉を閉じて、冬への第一歩を踏み出す…そんな今宵にふさわしいタイトル。
「考えるのが大好き!」な裕子さん、毎回工夫を凝らしたネーミングと選曲で素敵なステージを展開されるので大変楽しみなのです。
デュオを組んだヴァイオリニスト後藤はる香さんのヴァイオリンを題材にした『クレモナのヴァイオリン物語』では、神秘的なそのルーツを辿る旅のストーリーに思わず惹き込まれた。
もう一度、観たい!聴きたい!!
鮮やかな色のドレスがライトに映え、
ショパン「ノクターン第2番」「別れのワルツ」が美しく奏でられた。
「子犬のワルツ」のMCでは、飼い猫chanの話題に客席が湧く。
自分のシッポを追いかけてクルクルまわる様子が目に浮かぶような演奏に大拍手!
ヴェルディ《アイーダ》「凱旋行進曲』では、ダンディな紳士が指揮者のように腕を振りながら楽しそうに聴いてらっしゃいました!!
ラストはシューマンとクララ・シューマンの作品―
ノスタルジーに心あたたまる夜でした。