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調律師の卵 スタッフこころの修行日記

こんばんは、スタッフこころです♪
今年は全然ゴールデンじゃありませんでしたが、みなさんのGWはいかがでしたか?
私はといえば、日曜は朝から晩まで働き、特にどこへ遊びに行くわけでもなく過ぎてしまいました(笑)
休み過ぎると連休明けがしんどいので、まぁ、ちょうどよかったかなぁと思っています。

そんな、特に予定もないGWの後半、練習も兼ねて自分のピアノの掃除をしました。
その様子を、少しみなさまに見ていただこうかと思います。

ピアノ工具.jpg
学校で使っている工具は他にもいっぱいあるんですが、全部持って帰ると重くて大変なので、今回は持って帰ってきたのはこの2つ。
左は何の変哲もない、普通の大きなプラスのドライバー。
どのピアノも外装の脱着はこれ1本あればできるようになっています。
右は“キャプスタンドライバー”という名前のれっきとした工具。
ただの金属の曲がった棒ではありません(笑)

ピアノ1.jpg
まずは外装を全て外します。
消音用のマフラーも邪魔なので外してしまいます。
学校でも必ずこの状態にしてから、いろいろな調整の練習をします。
調律の時も外装は全て外すので、学校の調律用ピアノは常にこんな状態。

ピアノ2.jpg
今回の目的は鍵盤の下の板(棚板と言います)の掃除。
というわけで、鍵盤も外しました。
外した鍵盤は置くスペースがないので、上の蓋(天屋根)を閉め、そこにゴミ袋を敷いて乗せています。

ピアノ拍子木左.jpg   ピアノ拍子木右.jpg
棚板の掃除をするため、鍵盤の横についている、よくピアノの先生が鉛筆なんかを置いている部分(拍子木)もはずします。
でも外した後の写真を撮るのを忘れてしまいました(笑)

ここまではずしたら掃除機で掃除。
前回調律してもらったのが1年前なので、ホコリがたまっていたり、小さい紙が落ちていたり。
鍵盤と鍵盤の間には隙間があるので、そこからホコリや紙が落ちてたまるんです。
一般の方でも掃除しようと思えばできないことはないと思いますが、どこかにキズがついたりしないとも限らないので、調律の時に掃除してもらうことをお勧めします☆

ピアノアクション.jpg
せっかくいろいろはずしたので、アクションの脱着も練習しようと思い立ち、アクションをはずしました。
外装の脱着は毎日のようにやっているんですが、アクションの脱着は学校でも数回しかやったことがなく、ノートを見ながら外し方のおさらい。
なんとか無事外すことができました。
このアクション、結構な重量感があって、初めて脱着したときは大変でした。

ピアノ3.jpg
アクションも鍵盤も外すと、こんな感じでちょっとせつない丸裸のピアノ(笑)
アクションや鍵盤に修理しないといけない部分があると、ピアノごと持って帰るわけにはいかないので、中身だけ持ち帰ってこの状態で外装をつけることがあります。
当然音は出ません(笑)

掃除が終わって、アクションを戻して、鍵盤もつけて、ちょっと調整。
キャプスタンドライバーで、タッチが少し悪くなっていた部分を直しました。
なんとなく弾きやすくなったような、そうでもないような(笑)

調律がかなり狂ってきていることもわかっていたんですが、まだまだできることも限られているし不安が大きいので、今回は調律見送り。
ただ、弾いていて「あー、ズレてる・・・」と残念に思う頻度が高くなっています(笑)
夏休みには工具一式を持って帰って、いろいろいじろうかなと思っています。

というわけで、GWを利用して、自分のピアノを練習台にしてみました。
調律師の卵はこんな感じで日々修行を続けています。
またいつか「修行日記」で、みなさんにピアノの中身を見ていただけたらなぁと思っています。