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2006年09月22日

第4回

皆様こんにちは、モリソン万年筆店長の谷川岳彦です。秋が深まるにつれ、台風も襲来しているようです。備えは万全ですか?私どもの地元の奈良県南部も数年前にかなりの台風による被害があり、強く印象に残っています。

さて、少し間が開きましたが第4回のモリソン万年筆図鑑です。今回の万年筆はとてもかわいい柄のものです。同じパターンのものが2種類あったので一度にご紹介します。

ボディーの材質は白いほうはセルロイド、透明のほうはプラスチックかと思われます。
blog04.jpg

以前、まったく同じものがオークションに出品されているのを見た事があります。構造はスポイト式で、クリップにはMORISONのロゴが刻印されています。

ペン先は何金かはわかりませんが、日本工業規格のJISマークと、MORISONのロゴが刻印されています。

かわいい赤い水玉のボディーは古臭くもありますが、大正ロマン的な感じがします。
この万年筆で、当時の女性が恋文の返事をしたためている姿を想像する私はかなりのロマンチストでしょうか。

2006年09月08日

第3回

皆さんこんにちは、モリソン万年筆店長の谷川岳彦です。都会ではまだまだヒートアイランド現象が続いていて暑いのでしょうか?
弊社は奈良県の田舎にあります。まだ日中は少し暑いですが、影もすこし伸びて、秋のにおいが感じる事が出来ます。当店も秋バージョンに衣替えです。
秋はおいしいものがいっぱいあっていいですよね。出たおなかを気にしつつも、食欲の秋を満喫しようと思います。

さて、第3回のモリソン万年筆図鑑です。面白いデザインの木軸の万年筆、くもの巣をモチーフにしています。
木軸に細い線で描かれています。

kumo-blog.jpg

ペン先は14金です。お馴染みのハート型のホールがあります。クリップはペリカンに似ています。
レバー吸入式ではなくて、スポイドが使われていますので時代的には少し浅いかな・・・・。具体的な年代は不明です。
キャップには小さな穴が開いています。これはキャップをつけ外しするときに、圧を逃がす為のものでしょう。

当時は、まだスパイダーマンなどは無かったと思いますので、身近にあるくもの巣を見て、何かを感じてモチーフにしているのでしょうね。
でも、この「くもの巣万年筆」いい仕事してますよ。